新入園児のみなさん、ご入園おめでとうございます。
また保護者の皆様、ご入園、進級、心よりお喜び申し上げます。


鮮やかな木々の緑がキラキラとして、まるで子どもたちの笑顔のようです。
これから園に通う年数はそれぞれですが、
この僅かな数年のうちに子どもの心と身体、知性は大きな変化を迎えます。

小さなつぼみだった木の芽が、春の陽射しをうけて、
次第にやわらかな青葉となるように
子どもたちも、自分の内側から、
育とう、育とう、としているのです


おぼつかないながら、一人で歩きたがったり(少し不安ですよね)
自分で服を着ようとしたり(忙しいときにね)
ボタンを留めようと夢中になったり(なかなか留まりませんね)
また突然、言うことを聞かなくなったり(???ですよね)
お友達とケンカをしたり(心配ですよね)
今までとは違う様子に驚くことがあるかもしれません。


そんなときは、手を差し伸べて何かをやってあげるよりも
少し余裕をもって、よく見つめて、聴いてみてください。


呼んでもこないのは、もしかしたら
おもしろい形のムシを見つけたのかもしれません。
きれいな石を見つけたのかもしれません。
ケンカをしてしまうのは、
もっと伝えたいことがあるのに、
まだ上手な言い方がわからないからかもしれません。


これから始まる生活の中で、彼らの行動やことばの変化、
もしかしたら、逆に変化が無いように感じられることが、
不安を感じさせる時があるかも知れません。
今、目に見えても、見えなくても、感じられても感じなくても
そんなことはお構いなしに、
彼らは自分の力で自分のペースで、前に前にと進んでいきます。
だから、これからの新しい世界で、
たくさん悩んだり、失敗させてあげて下さい!


そんな育とうとする力の芽吹きを、
私たちは、保護者の皆様と一緒に暖かく見守りながら
成長に必要な手助けを、環境を用意することで応援していきます。

これよりご卒園まで、どうぞよろしくお願い申し上げます。

園長 平泉 照人